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2018-11

彫刻家・加藤昭男氏。

突然ですが・・・。

私はかなり精神的に落ちています。

それは、私が武蔵野美術大学で彫刻を学んでいた頃、
大変お世話になった教授の加藤昭男先生が、
先月亡くなられたと知ったからです。

私にとっての彫刻の師匠です。

美大時代は大変お世話になりました。

彫刻だけではなく、
「表現とは?」
「人としてどうあるべきか?」
といったことまで教えてくださった偉大な方です。

様々な賞だけでなく、皇室から旭日章も授章されていらっしゃるお方です。

間違いなく日本の彫刻史に名を残すお方です。

加藤先生は、
自然から生まれた粘土という素材や、命を大事にしていらっしゃいました。

武蔵野美術大学の猫たちの面倒を見ていただけでなく、
私が拾った猫のメンチの育て方を教えてくださった方でもあります。

自慢するわけではないですが、
加藤先生は私に、
「君はいいセンス持っているし、芸術に対して誠実で努力もしているから、
君はきっと芸術の世界でいいところまでいけるぞ。」
とおっしゃって、私のことを高く買ってくださっていました。

私が大学を卒業する際、
大学のアトリエから勝手に粘土を大量にトラックに詰み込み、
持ち出そうとしているのを見られてしまった時も、
怒られるかと思いきや笑顔で、
「そうか、続けるのか。頑張れよ!」
と見逃してくださいました。

それなのに私は彫刻を捨ててしまいました。

ですから「新しい写真という表現で頑張って、先生の耳に私の名が届くように頑張らなきゃ!」
と思っていて、いつか立派な芸術家になった暁には、
私の個展にご招待して私の成長した姿を見て欲しかったのですが・・・。

それがもう叶わなくなってしまいました。

ただただ残念です。

いろいろお世話になったのに恩返しできなかった・・・。

無念です。

加藤昭男先生の作品は、
粘土という素材の持つエネルギーや、
力強い息吹を感じます。

加藤先生の作品の中で、私が一番印象深い作品がこちらです。
IMGP4985_convert_20141227014409.jpg
「仔犬と天使」
という作品です。

この作品、私がほんの少しだけ関わっているのです。

加藤先生はある時体調を崩されて入院されていました。

その時私はお見舞いに行ったのですが、
先生は病室で膨大な数のイメージスケッチをされていました。

その内の一枚が作品になったものです。

当時私は大学で天使の彫刻を作っていて、
先生はそれを見てくださっていました。

お見舞いに行った時に、
「この溺れている子犬は僕なんだ。
それを救い出している天使は医者や看護師なんだ。」
とおっしゃっていました。
「君の作る天使に触発されてな。
まあ、君が作る天使ほど綺麗じゃないがな(笑)」
とおっしゃっていました。

少しでも偉大な先生の作品に関われたことが、
私の誇りでもあったのです。

以前私が個展を開いていた時、
先生をご招待しようかと思ったのですが、
「まだ早い!まだこんなんじゃ先生には見せられない!」
と思い、ご招待しませんでした。

人というのは不思議なもので、
こういったことが身近に起きるとは、普段想像しないものです。

いつまでも居てくれると錯覚していました。

そして居なくなって気づく・・・。

恩返しらしい恩返しができなかったのが残念です。

私はいま入院中ですが、
いつか先生への感謝の気持ちを込めた作品を作って捧げたいです。

作家としての私を買ってくださっていたので、
芸術で恩返しがしたいのです。

加藤先生
在りし日の加藤先生と私です。

卒業式後の謝恩会の時に、
加藤先生が「君と写真撮りたいなぁ。」
とおっしゃってくださって撮った写真です。

「よし!二人でピースだ!」
とおっしゃっていました。

先生・・・
なんでいなくなっちゃたんですか・・・?
まだ恩返ししていないのに・・・。

とても悲しいですが、
今はいつか先生に作品捧げよう、
と思っています。

加藤昭男先生のご冥福をお祈りいたします。

先生、天国から見ていてください。
いつか先生の期待に添えるような立派な芸術家になってみせます!

神様、どうか加藤昭男先生の魂に安らぎを・・・。

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プロフィール

中島誠一郎

Author:中島誠一郎
うつ病、過敏性腸症候群、自律神経失調症、統合失調症、痛風を治療中の貧乏芸術家・中島誠一郎です。
武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒です。
以前は彫刻、今は写真CGで作品作っています。
「人間の純粋な心」をテーマに作品作っています。
よろしくお願い致します。
写真の参考価格は、四つ切(約25.4×30.5cm)サイズで、私の推奨の額装込で4万円です。
作品の価格、サイズ、発送方法等はメールフォームにてお気軽にお問い合わせ下さい。
ちなみにメールは見れない時がありますので、作品をご希望の方はコメント下さいませ。
[個展]
青い風(1999年・ガレリアラセン・写真)
静かな風と時の中で(2000年・ガレリアラセン・写真)
[グループ展]
環境野外彫刻展(1996年・国立市富士見台団地・作品が盗まれ、途中で出展中止・彫刻)
[ギャラリー企画展]
ガレリアラセンselect2000(2000年・ガレリアラセン・写真)

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