2018-07

表現の変化について。

私は以前は彫刻をやっていました。
それは彫刻の、
「そこに在る」という存在感に惹かれたからです。

でも、一つのことを突き詰めると自分が本当にやりたいものが見えてきます。

私は彫刻をやっていた時から、
「人に夢を見せて癒す作品が作りたい」
と思っていたので、
天使の彫刻などをやってきました。

でもある時に、
「自分は純粋な心をテーマに作品作っている。
その純粋な心とは、綺麗で美しく、
それでいて傷つきやすく、儚げなものなのではないか?」
と思うようになりました。

そのことに気づいた時に、
彫刻に違和感を感じたのです。

彫刻とは存在感が強いものです。
それは私が本当に作りたい
「儚げで綺麗なもの」とは対極にあるように感じたのです。

そこで私は新しい表現に挑戦することに決めました。

25歳の時です。

新しい表現について悩んでいた時に、
たまたま一眼レフのカメラは持っていたので、
「写真はできるな。」と思ったのです。

今にして思えば無鉄砲かもしれませんが。

そこで、写真という新しい表現に挑戦するにあたって、
上手くいかなかったら勝手が分かっている彫刻に逃げないように、
すぐに貸しギャラリーに行って、
「写真展やらせてください!」とお願いしました。

その場でギャラリーのオーナーさんに、
「では写真の作品見せてください」と言われました。

貸しギャラリーとは言えど、
どんな作品作るかわからない作家にスペースを貸すことはできないからです。

でも、まだ写真で作品を作った事がなかったのです。

私は「申し訳ございません、まだ写真で作品作ったことはないのです。
でも新しい挑戦としてやりたいのです。」と頭を下げました。
そして彫刻の作品の資料をお見せして、
自分のやりたいことを話しました。
それで一年後に写真展の予約を取らせていただきました。

なぜそうしたかというと、
私は「芸術家」だからです。

以前彫刻やっていた時にも、
「これは表現の一手段」と考えていました。

今は表現の幅は広いです。

ひとつのことにこだわるのももちろんいいことですが、
あまりこだわりすぎると自分が身動き取れなくなり、
表現の幅が狭くなる、と思っています。

今は写真をやっていますが、
一生写真かというと、違うかもしれません。

私は彫刻をやっていた時から「彫刻家」と呼ばれたくはなかったですし、
今写真をやっていますが「写真家」と呼ばれたくはありません。

あくまで「芸術家」もしくは「表現者」でありたいです。

彫刻や写真は私にとって表現の手段なのです。

そのために写真では特殊な撮り方をして、
自分の世界を作ろうとしています。

自分の中に制約を作ることは、
表現者としての自分の表現や、人間としての引き出しを狭めてしまうと思っています。

新しく写真という表現をすることに決めた際は、
自分に逃げ道を作らないために自分を追い込んで、
写真で作品作ったこともないのに写真展の予約を入れて、
周りにも「来年写真展やる!」と言って回りました。

ちょっとでもつまづいて、勝手がわかっている彫刻に逃げないようにするためです。

そのためいろいろ写真で思考錯誤しました。
私は写真は独学で覚えました。
時計#1-c

その結果、自分の武器となる独自の撮り方を手に入れました。

この写真もどう撮っているのかは秘密です。
青いフィルターやパソコンは使っていません。
フィルムにこれが写っています。

私は生涯、一芸術家でありたいです。

そのためには、時代とともに変化する新しい表現を否定しないことだと思っています。
(ちなみに私は現代美術が嫌いです。そのことはまたいずれ書きます。)

もちろん自分の持つ世界観は大事にしたいですが。

これからも私は自分に制約を設けず挑戦していきます。
いつも私を応援してくださってくれている皆様、
いつもこのブログをご覧いただいている皆様、
本当にありがとうございます。




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中島誠一郎

Author:中島誠一郎
うつ病、過敏性腸症候群、自律神経失調症、統合失調症、痛風を治療中の貧乏芸術家・中島誠一郎です。
武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒です。
以前は彫刻、今は写真CGで作品作っています。
「人間の純粋な心」をテーマに作品作っています。
Twitterもやっています。↓
https://twitter.com/s_realblue
よろしくお願い致します。
写真の参考価格は、四つ切(約25.4×30.5cm)サイズで、私の推奨の額装込で4万円です。
作品の価格、サイズ、発送方法等はメールフォームにてお気軽にお問い合わせ下さい。
ちなみにメールは見れない時がありますので、作品をご希望の方はコメント下さいませ。
[個展]
青い風(1999年・ガレリアラセン・写真)
静かな風と時の中で(2000年・ガレリアラセン・写真)
[グループ展]
環境野外彫刻展(1996年・国立市富士見台団地・作品が盗まれ、途中で出展中止・彫刻)
[ギャラリー企画展]
ガレリアラセンselect2000(2000年・ガレリアラセン・写真)

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